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2010年04月 アーカイブ

お騒がせの~・・・その2

世間を騒がしたミュージカル・・・ミス・サイゴン

欧亜混血のエンジニア役に、オリジナル・キャストの英国の白人、ジョナサン・プライスの起用を譲らないプロデューサー(キャメロン・マッキントッシュ)と、アジア系俳優の登用を主張する俳優組合のアジア系が対立し、一時上演の中止が布告されたほどだった。

他にも、反差別を唱える上演中止要求もあり、とにかく、上演自体が社会的事件となったのだ。


この作品の発端は、こうだ。

ヴェトナム戦争後にわが子を米国人の父親に引き渡すため空港で別れを告げる母親に作曲家が「究極の犠牲」を見てとり触発されて提起し、東西異文化の交錯する作品が生まれたのだ。

お騒がせの~・・・その3

世間を騒がしたミュージカル・・・ミス・サイゴン

彼を含む《レ・ミゼラブル》の制作チームは、プッチー二のオペラ《蝶々夫人》などを下敷きにストーリーを練り上げ、《レ・ミゼ》と同じようにほとんど歌で構成する現代オペラ的巨編を指向した。

作曲技法的には前作より長足の進歩を遂げた楽曲、アジアの雑踏までをも生き生きと再現した、大掛かりかつ芸術性優れた舞台装置、無駄のないスピーディーな演出と、十分な職人仕事を披渥した。

また、ニューヨークとロンドンのオリジナル・キャストであるキム役のレア・サロンガ、エンジニア役のプライスの二人は、抜群の歌唱と演技を披露、大いなる喝采を浴びた。

しかしここがミュージカルの難しいところ。
《レ・ミゼ》のような、曲において耳に残る感動的なインパクトをもうひとつ欠き、ストーリーにももう一つ説得力を欠き、特に「20世紀終わりにまだ蝶々夫人の古いオリエンタリズム」と批判も浴び、前作は越えられなかったように思う。

日本でも上演された。

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