お騒がせの~・・・その3
世間を騒がしたミュージカル・・・ミス・サイゴン
彼を含む《レ・ミゼラブル》の制作チームは、プッチー二のオペラ《蝶々夫人》などを下敷きにストーリーを練り上げ、《レ・ミゼ》と同じようにほとんど歌で構成する現代オペラ的巨編を指向した。
作曲技法的には前作より長足の進歩を遂げた楽曲、アジアの雑踏までをも生き生きと再現した、大掛かりかつ芸術性優れた舞台装置、無駄のないスピーディーな演出と、十分な職人仕事を披渥した。
また、ニューヨークとロンドンのオリジナル・キャストであるキム役のレア・サロンガ、エンジニア役のプライスの二人は、抜群の歌唱と演技を披露、大いなる喝采を浴びた。
しかしここがミュージカルの難しいところ。
《レ・ミゼ》のような、曲において耳に残る感動的なインパクトをもうひとつ欠き、ストーリーにももう一つ説得力を欠き、特に「20世紀終わりにまだ蝶々夫人の古いオリエンタリズム」と批判も浴び、前作は越えられなかったように思う。
日本でも上演された。